界面活性剤について

界面活性剤について

「界面活性剤」と聞くととても怖い化学物質のようなものを思い浮かべる方が多いと思います。

実際、界面活性剤が関わって人が死亡した事件なども昨今報道されていました。
「界面活性剤」という名前だけでもなんだか恐ろしいイメージがありますね。

ですが界面活性剤という物質は、
実は私達の身の回り至る所に存在し日々利用しているものなのです。

特に美容や化粧品と界面活性剤はとても関係の深いものなので、
ぜひここでその正体について学んでみましょう。

「界面活性剤について」の記事一覧

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少し前の話ですが6月の末頃にこんな記事を書きました↓。?最先端乳化技術【三相乳化】は本当に「界面活性剤不使用」なのかこれは最近注目を集めている『三相乳化』という最先端の乳化技術について、この技術を利用して作られている商品を例にとってかずのすけなりに考察した雑学記事です。凄く難しい・・・続きを読む
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すいません(^^;前回「次回はラウレス硫酸Naについて」にするって言ってたんですが順番を考えたらまだ色々と先に話すべきが居たなぁということで…まずは「ラウリルベンゼンスルホン酸Na(LAS)」について話をしたいと思います。◎「ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム」一般の方はあん・・・続きを読む
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◎ラウレス硫酸Na 正式名称は「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na」と大変長い名前なのですが、ポリオキシエチレンラウリルエーテルは通称「ラウレス」と略されます。この他にも洗剤の中では「ラウレス」が付くものがありますが全てこのようにポリオキシエチレンラウリルエーテルがつい・・・続きを読む
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◎アミノ酸系界面活性剤とは正式名称は、『N-アシルアミノ酸系界面活性剤』と言います。(「N-アシルアミノ酸塩」とも呼びますね)この界面活性剤は比較的最近になって市場流通を始めた界面活性剤です。ですからその全貌があまり消費者には伝わっておらず、・とりあえず低刺激?・なんか良い洗剤・・・続きを読む
「ラウロイル」と「ココイル」の違い

よく洗剤の名称で、『ココイル~』っていうやつと、『ラウロイル~』ってやつがありますよね。『ココイルグルタミン酸Na』と『ラウロイルグルタミン酸Na』とかが代表的な例です。これって何が違うと思いますか?例えばセッケンなんかで言えば、「ラウリン酸ナトリウム」と「オレイン酸ナトリウム・・・続きを読む
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前編はこちら↓界面活性剤のタンパク質変性(前編) ~タンパク質について~それでは実験の結果を見ていきましょう。◎ラウリルとラウレス、及びセッケンの結果最初に一般に皮膚刺激が強いとされる「ラウリル硫酸Na(SDS)」及び「ラウレス硫酸TEA」という合成洗剤の結果をお見せします。最初・・・続きを読む
界面活性剤は髪や皮膚を「溶かす」のか? 前編

界面活性剤は髪を溶かすとか界面活性剤は皮膚を溶かすとかまぁ巷ではよくいわれているわけですが…こんなことが本当に起こると思いますか?例えば言い方次第の話なんですが、「シャンプーすると髪内部のケラチンが溶出します!」「セッケンで手を洗うと皮膚の表面が溶けます!  →だからヌルヌルしま・・・続きを読む
界面活性剤は髪や皮膚を「溶かす」のか? 後編

界面活性剤は皮膚や髪を「溶かす」のか? 前編界面活性剤には親油性の物質を「ミセル」という構造を作ることで水中に溶解(水和・分散)させる性質があるというところまでが前半のおはなしです。つまり本来水に溶けない物質を水に溶けるようにすることができるのです。界面活性剤が広く「洗剤」として・・・続きを読む
洗剤の『ケラチン可溶化促進』について①洗剤の『ケラチン可溶化促進』について①

→シリコンインシャンプーはダメージヘア用?先日書いた記事に関して、もう少し難しい内容のお話をしておきたいと思います。単純にいえば、「洗剤によって毛髪がダメージを受けることはありえるのか?」という話ですね。実はこれはかずのすけが昨年まで行ってきた研究でして、ただまだ論文の公開をし・・・続きを読む
洗剤の『ケラチン可溶化促進』について②洗剤の『ケラチン可溶化促進』について②

→洗剤の『ケラチン可溶化促進』について①◎毛髪を弱らせる原理『パーマ剤』特にその1剤の主成分は「還元剤」と呼ばれるものです。→パーマ/縮毛矯正の原理「酸化・還元」とは物質の化学変化の一つの種類ですが、毛髪の構造とこの酸化・還元は非常に密接な関係があります。前回も解説したように、・・・続きを読む
洗剤の『ケラチン可溶化促進』について③ <結果>洗剤の『ケラチン可溶化促進』について③ <結果>

→洗剤の『ケラチン可溶化促進』について①→洗剤の『ケラチン可溶化促進』について② ◎実験してみました実験は2種類行いました。・パーマ剤1剤をそのまま用いる方法・パーマ剤の還元剤だけを用いる方法(還元剤→チオグリコール酸アンモニウム(TGA))です。手順は以下のような感じです。 ・・・続きを読む
界面活性剤の刺激性について そのイオン性との相関性

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構造から洗剤の刺激を予想する方法について(超・マニア向け)構造から洗剤の刺激を予想する方法について(超・マニア向け)

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意外と難しい?!【石けん】の成分の読み方について意外と難しい?!【石けん】の成分の読み方について

今まで意外と語って来なかった話題なんですが 「石けん」の成分の読み方についての話をしたいと思います。 石けんなんて、石けんだから簡単だろって思うかもしれないですがこれが意外と難しくてですね(^_^;) 今までわざとこの詳しい話を避けてきました。 ただ石けんの成分を読めるとと・・・続きを読む